アトピーの保湿剤選びはとても大切ですね。
皮膚のバリア機能が弱っているので、異物やばい菌に侵入されやすいですからね。
一旦、搔き始めると痒みの範囲がだんだんと大きくなり、掻いている最中は気持ちがいいものの、掻き切ったあとの皮膚の不快感は、もうほんと辛いですよね。
我々アトピー肌のスキンケアとは「保湿でバリアを補う」ことが基本になります。
薬剤師目線でも、患者さんごとに使いやすさや肌の状態が違うので、合うものを見つけるのがポイントです。
以下に、よく使われるタイプと特徴をまとめますね:
目次
🌿【1】ヘパリン類似物質系(医療用&市販)
代表例:
- ヒルドイド(処方薬)
- HPクリーム、ヘパソフト(市販)
特徴:
- 水分を保持する力が高い
- 炎症を抑える効果も少しある
- ベタつきが少ないタイプもあり
📝こんな人に:軽度~中等度の乾燥、ベタつきが苦手な人
🧴【2】ワセリン系(油性)
代表例:
- 白色ワセリン
- プロペト
- サンホワイト(高精製)
特徴:
- 皮膚の水分蒸発を防ぐバリア効果
- 刺激が非常に少ない(サンホワイトは特に)
📝こんな人に:赤みやヒリヒリが強いとき、肌が敏感なとき
⚠️注意:ベタつくのが難点。服につくことも。
🧴【3】尿素系(✕アトピーには基本NG)
代表例:
- ケラチナミンなど
特徴:
- 角質を柔らかくするけど、刺激が強い
🛑アトピー肌にはおすすめできません(傷口や炎症部位にしみる)
🧴【4】セラミド配合タイプ(市販の高保湿系)
代表例:
- キュレル
- ヒフミド
- ノブIII
- アトピスマイル
特徴:
- 皮膚のバリア成分「セラミド」を補う
- 肌なじみがよく、比較的刺激が少ない
📝こんな人に:市販品で継続しやすい保湿を探してる人
✅選ぶときのコツ
- 炎症が強いときは、まずステロイドなどの治療+保湿
- 落ち着いてきたら保湿中心にシフト
- 顔用/体用で使い分けるのもおすすめ
- 1日2〜3回塗るのが理想(特にお風呂あとの15分以内)
私の場合
私は昔ながらの「リアクティブ療法」を自己流で続けています。
これは簡単に言えば、炎症が出たらステロイドを塗り、治ったらやめる。で、また炎症が出たら塗る――そんな“出たとこ勝負”のスタイル。まるでモグラ叩きみたいな治療法ですね。
最近は「プロアクティブ療法」というものもあります。これは炎症のある部分に少し強めのステロイド(アンテベート軟膏とかマイザー軟膏)を使って、治まってもすぐにはやめずに、しばらく塗り続けるという方法です。
ただ、私にはどうもこれが合いませんでした。プロアクティブって聞くと「前向きでいいじゃない」と思うかもしれませんが、私の場合は**“前のめりで空振り”**って感じでした(笑)。
顔の症状には、炎症の具合に応じてリンデロンVG軟膏とロコイド軟膏を使い分けています。症状が強いときは、リンデロンVGの上からプロトピック軟膏を重ね塗り。これが私流の“二段構え”。まるで化粧下地とファンデーションのように重ねてます。
保湿剤はプロペトを使用中。以前はプラスチベースを使っていたのですが、あまりにベッタベタで…。シャツが“ドロドロ事件”を起こすたびに、さすがの私も白旗をあげました。
もちろんプロペトでも下着に油はつきますが、「皮膚のためならエンヤコラ」と自分に言い聞かせてます。
そして一番の問題は洗濯機。プロペトで皮膚は守れても、洗濯機はノーガード。いつの間にか油でコーティングされ、まるで業務用のフライヤーみたいな見た目に…。
なので私は2万円くらいの洗濯機を2年サイクルで買い替えるという、謎のルーティンを続けています。もはや消耗品ですね(笑)。
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