朝、目覚まし時計の音で目を覚まし、窓を開けるとひんやりとした空気が部屋に流れ込んできました。
まだ眠そうな愛犬のココが、私の足元で小さくあくびをします。
こうして毎日が始まるのですが、ふと「この当たり前の日常が、どれほど幸せなことか」と感じる瞬間があります。
仕事が忙しくて、ついバタバタしてしまう日もあります。
でも、帰宅すると玄関でココがしっぽを振りながら待っていてくれる。その姿を見た途端、それまでの疲れがすっと消えていくんです。
ある日、そんなココが体調を崩し、ごはんを食べなくなりました。
普段は食いしん坊なのに、トボトボとした様子で横になるばかり。
心配になって動物病院に駆け込むと、先生は「軽い胃腸炎ですね」と優しく説明してくれました。
大事に至らなかったことにホッと胸をなでおろしましたが、その時改めて気づいたのです。
「いつも当たり前だと思っている日々こそ、大切にしなければいけない」と。
それからは、何気ない日常の一つひとつをもっと丁寧に味わうようになりました。
朝のひんやりした空気、ココのしっぽの動き、夜にゆっくり飲む温かいお茶……どれも、小さな幸せのかけらです。
忙しい毎日の中で、つい忘れがちなこと。
でも、こうして立ち止まって振り返ると、目の前にある「幸せ」は案外すぐそばにあるのかもしれませんね。
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